すまいの情報通信 第10号
2006.03.26 「設計士が伝授する木の活用法」
木のデザインの仕方によって、印象・体感が変わってくる!
道端にあった雪も消えた、さる3月26日(日)十和田市の東公民館で、一級建築士の平野さんをお迎えして 木の効果的な活用法や、間取りの作り方の講義をしていただきました。ご参加された方からも自分の家づくり に大変参考になったというご意見もいただけました。勉強会での内容を少しご紹介いたします。
木は人に「ゆとり」や「やすらぎ」をもたらしてくれる・・・
日本人の木に対する愛着は、今も昔も変わることは無く、統計からも木造の家を選びたい方が全体の9割近くを占めています。(在来67%・ツーバイ他の木造工法21.5%)。選ばれる理由として、「気候・風土に適し、湿気、保湿性など居住性にすぐれているから」「昔から住みなれているから」「木が好きだから」という意見が多くなっています。
【 今回のセミナーのポイント 】
1.木のよさとは・・・
木は暖かい
木の断熱性はとてもすぐれています。熱の伝えやすさを(熱伝導率)を比較すると・・・木材を1とすると、コンクリートが12倍、鉄は483倍の熱が逃げていきます。
木の家は健康的
近頃ダニの被害に悩む家族が増えています。気管支喘息の50〜90%は室内のダニが原因。木に含まれる「精油」はダニやカビを防ぎます。
木は心にやさしい
自然の中の木の葉の騒ぎなどに豊富に含まれている人の耳には聞こえない
20000ヘルツ以上の超音波。
木造なら、適度にこの「超音波音」を通します。※これをシャットアウトすると、人は生理的不快感を持ち、イライラしてしまいます。
2.住みよい空間へのアドバイス
プランを考えるときは出来る、出来ない関係なく思いついた要望を書き留めましょう!
・・・吹き抜けのあるリビング・夏涼しい、冬暖かい、耐震性etc・・・書き出すことで自分の住みたい形が見えてきます。
■りんご型の平面・・・部屋の集まりではなく、一つの大きな空間をベースにしているプラン
■ぶどう型の平面・・・小さな部屋をつないでいるプラン。つながりがスムーズではない。
3.すまいに求められる7つの性能
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1断熱・・・
熱が伝わらないようにすること
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2気密・・・
気体の流通を防ぐことです
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3換気・・・
汚れた空気をだして、新しい空気を入れること
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4熱容量・・・
材料に熱を蓄えられる容量をいいます
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5通風・・・
風を通し、空気を通わすこと
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6日射・・・
昼間の空気を有効利用しましょう
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7日射遮断・・・
太陽熱の流入を遮ります
4.これから家づくりを計画したいと思う方
まずは、現在のおすまいの住みよいところ、悪いところをあげてみましょう。そして次に自分が理想とする住まいの形を上げてみましょう。どんな生活がしたい?、こだわりの場所は?、部屋はどれだけ必要?・・・などなど思いつくまま書くことが家づくりの第一歩になります。
家づくりは誰にでも当てはまるという正解はありません。大切なことは、自分たちがまず、家づくりについて考えてみること、勉強すること。知識が豊かになると知恵や工夫がどんどん沸いてきて家づくりが楽しくなります。
家づくりに関する疑問・質問等ございましたら快適すまいの研究所にご相談ください。
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