イベント見学会
イベント見学会 すまいの情報通信 第18号
2007.03.17 『いい家づくり入門』
          〜ライフスタイルで変わる間取事例〜

今回の勉強会は昨年も好評を得ました間取作りのポイントを勉強していただきました。
世代に合わせた間取の工夫や、普段生活しやすい 動線等を事例を見ながら進めてまいりました。
講師のお話を聞いて大きくうなずく方、こまめにメモをとる方がいらっしゃいました。その一部をご紹介いたします。

【 ライフスタイル別事例研究 】
1.年代に合わせた間取の工夫
30〜40代 この年代で求められることは子供の成長に合わせた間取を作成することです。
子供の年齢にあわせて2〜3パターン作成 した方がわかりやすい。又、こどもが自立した後の間取の活用まで考える。
50代以上 近い将来を考えた、暮らしやすい家づくりを頭に思い描く。
よくバリアフリーと言われますが、過度なバリアフリーは意識せず生活しやすく
邪魔にならないちょっとした介護建具をさりげなく取り入れる。手すり、階段、ドアではなく、引き戸にする等・・・元気なうちにつけるのもいいでしょうが、 実際使う場面が出てきた時、案外使い勝手が悪い位置や、大きさになるようです。後で取り付けが出来るように下地を入れておくと言うのもいいと思います。
ポイント 将来配慮できるよう設計段階で希望を言っておく。
=そのためには自分の住みたいイメージや意見を設計者にしっかり伝えることが大切です。

2.プランニングの方法
地域の環境を
読み取る
まずは建築する敷地の周りの環境、条件等を調査します。
道路状況、川はあるか、駅に近いか、公園、学校、高低さ、景色、
用途地域、建ぺい率、高さの制限、隣近所の建物の窓の位置(目線)、街灯、人や車通り等
内的要件の確認 家づくりで大切にしたいことを書く・・・健康、安全、自然、エコ、間取、家族の団欒、自立・・

具体的な希望を書く・・・玄関の位置、部屋数、LDKをオープンにしたいか、クローズにするか、寝室は1階にも欲しい・・
ゾーニングから
プランづくり
1・方眼紙に敷地の絵を描き玄関、リビング、居室など自分が必要とする部屋のイメージを配置してみる。(自分で)
2・細かい物を配置・・・納戸、階段、デッキ・・・(ここからは設計の方で)
3・うかがった希望を踏まえて、構造上無理のない配置しプランの作成
4・完成したプランを元に部屋間のつながり、配置、動線、光りの差し方 等を確認する。
5・プランから意見要望をうかがい、改善案を検討し、実施設計につながる・・・
=実際の事例を見ながらのほうがわかりやすいのですがスペースの関係上お見せすることが出来ません、ご了承ください。

3.木のいいとこ・わるいとこ
いいとこ
木の断熱性はとても優れています。熱の伝えやすさ(熱伝導率)を比較すると・・・
木材を1とすると コンクリートは12倍、鉄は483倍熱がどんどん奪われていきます。
いいとこ2
木は目にやさしい・・・木は有害な紫外線を吸収してくれるので、夏の強い紫外線から
目を守ってくれる。
わるいとこ
木は曲がる、割れる・・・割れない木はありません、貫通するほどの割れでない限り強度に問題はありません。
わるいけどいい
木のいい面ばかり見ることなくわるい面も理解しないと木造の家を建てることは出来ません。でもトータルで考えるとやっぱり木がいいですね!

今回の講師はOMソーラー協会の平野泰章さんです。

平野さんはこれまでおよそ90棟の木の家の設計を手がけてきたそうです。 楽しみながら受講できた様子です。
平野さんの作品 吹き抜けがいいですね
玄関土間です リビングからキッチンを望む

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